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命題 Satz> v. 1.0.
● 一般的には、真か偽かを決定することのできる文を意味します。例えば、「今、雨が降っている」といいう文は、命題です。しかし、「今、雨が降っているのか?」「雨よ降れ!」「雨」などは、命題ではありません。

● 哲学的議論においては――ドイツ観念論の文献中に現われる場合などもそうですが――、命題とは、哲学的な原理・主張を簡潔に表した言語表現を指します。


無神論論争 Atheismusstreit> v. 1.0.

 1798 年 にフィヒテは、自分が編集していた「哲学雑誌(Philosophisches Journal)」に、フォルベルク(Friedrich Karl Forberg)の論文「宗教概念の発展(Entwickelung des Begriffs der Religion)」を掲載しました。しかし、誤解を招かないようにという配慮のもとに、フィヒテ自身の論文「神の世界支配への、私たちの信仰の根拠について(Über den Grund unseres Glaubens an eine göttliche Weltregierung )」を、同時に載せました。
 ところが同年の末に、フィヒテを無神論だと攻撃する匿名の文書が表れます。フィヒテは文書や手紙でこれに反論・弁明することになり、ここにいわゆる「無神論論争」が起きたのでした。日頃のフィヒテへの悪感情や、彼自身の一徹な対応が災いし、結局フィヒテはイェナ大学を辞職、翌 1799年にはベルリンへと去ることになります。

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