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廣松渉氏の著作の<漢字の読み方リスト>について v. 1.2

 ・はじめに
 ・廣松渉氏の著作の<漢字の読み方リスト> V. 2.4



   じめに

 哲学徒であれば、廣松氏の著作は must なのでしょう。とはいえ、ひらがなで書くべきところを漢字で、しかも、ふつうは用いない方の漢字で記されていたりします。そこで、簡単な読み方リストを作成しました。

 えっ、彼が難解な漢字を使った理由ですか? 次のようなことが、一応考えられます:
・哲学的思索のかたわら、他のことで頭を使っての気晴らし。たとえば運動能力抜群の陸上選手が、練習のあいまにテニスをして遊ぶようなものです(私たちから見れば、余計疲れるだけのように思えますが)。
・戦国の武将が、実用面から離れて、鎧兜の細部にこだわるような、ある意味での(男の)おしゃれ心。
・俗受けをして人気がでることを嫌った、魔除けとしての役割。つまり、屈折した謙虚さ。

 いずれにしても私の感想としては、こうした難解な漢字の使用は、彼のとくに初期の頃の文体ともども、とくにどうこう議論するようなものでもないと思っています。文章が良くなっているわけでも、悪くなったわけでもないのですから。

 リスト中の読みの不適切な個所や、載録したほうがよいと思われる用語がありましたら、お知らせ下さい → takin#be.to (# を @ に替えて下さい)

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