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シェリングSchelling, Friedrich Wilhelm Joseph
著作の邦訳 リスト
v. 1.0

 シェリングは、明晰で伸びやかな、すぐれた文体をもっていました。しかし、ヘーゲルによって克服された軽薄才子という評価のためか、邦訳が少ないのは残念です。単行本、または単行本に所収されたものとしては、以下のものがあります。

・ほとんどの書籍が絶版となっていますが、
1) 県立図書館で、「シェリング」を検索する
2) Google などで検索する→「楽天オークション」で、『シェリング初期著作集』4,000円、『先験的観念論の体系』7,000円(2006/2/7)
3) 中古書店で探す
などの方法が考えられます。

・雑誌・紀要などに掲載された邦訳も含む詳細なリストとしては、長島隆氏によるご労作、1989年8月末日までの
「日本語で読めるシェリング関係文献」(『講座 ドイツ観念論』第4巻所収、弘文堂、1990年)
があります。参考にさせていただき、大変感謝いたす次第です。
 *そのリスト中の、
1) 11 (1) 「学術研究の方法論」八倉萬壽雄訳は、 八倉萬壽治訳の誤植だと思われます。
2) 15 「哲学と宗教」 . . . 1924年は、1927年の誤植だと、思われます。
3) 19 (1) 「哲学的経験論序説」竹内須恵雄訳」は、「哲学的経験論敍説」竹田壽惠雄訳の誤植だと、思われます。
 ** 拙リスト中、
茶色の字で書かれたものは、上記の「日本語で読めるシェリング関係文献」には、記載されていないものです。

・なお、
『シェリング著作集』全5巻が、2006年2月末から、燈影舎より刊行の予定とのことです。
http://www.toeisha.co.jp/tugi/nibanme.html
 
燈影舎のパンフレットより、『シェリング著作集』全5巻の内容を、PDFでご紹介します。



1794年 
Über die Möglichkeit einer Form der Philosophie überhaupt
・「哲学一般の形式の可能性について」
 『カントからヘーゲルへ』所収、p. 179-220、鉄塔書院、1931年、佐藤道太郎訳

1795年 
Vom Ich als Prinzip der Philosophie oder über das Unbedingte im menschlichen Wissen
・「哲学の原理としての自我について」
 『シェリング初期著作集』所収、p. 3-130、日清堂書店、1977年、高月義照訳

1795年 
Philosophische Briefe über Dogmatismus und Kritizismus
・「教条主義と批判主義に関する哲学的書簡」
 『シェリング初期著作集』所収、p. 131-202、日清堂書店、1977年、池田俊彦訳

1797年 
Einleitung zu den Ideen zu einer Philosophie der Natur
「自然哲学の理念」(第2版で付された「序論への付論」1803年の訳も含む)
 『シェリング初期著作集』所収、p. 203-276、日清堂書店、1977年、小西邦雄訳

1798年 Von der Weltseele, Vorrede
・「世界霊について 第1版序文」
 『ドイツ・ロマン派全集』第9巻所収、p. 103-119、国書刊行会、1984年、神林恒道訳

1800年 System des transzendentalen Idealismus
・『先験的観念論の体系』蒼樹社、1948年、赤松元通訳

1802年 Bruno
・『ブルーノ』中央公論社「世界の名著 43 フィヒテ・シェリング」、1980年、茅野良男訳
・『ブルーノ』岩波文庫、1955年、服部英次郎訳、井上庄七訳

1802-03年 Philosophie der Kunst
・『芸術哲学』霞書房、1947年、大西昇訳

1803年 Vorlesungen über die Methode des akademischen Studiums
・『学問論』岩波文庫、1986年(第2版)、勝田守一(しゅいち)訳
・『学問論』岩波文庫、1957年、勝田守一訳
『学問論』創元社 1948年(改定版)、勝田守一訳
・『学問論』創元社 1944年、勝田守一訳
・『学術研究の方法論』理想社出版部「哲学名著叢書」、1929年、八倉萬壽治訳。

1804年 Philosophie und Religion
・「哲学と宗教」
 『自由意志論』所収、岩波書店、1927年、西谷啓治訳

1807年 Über das Verhältnis der bildenden Künste zu Natur
・「造形芸術の自然との関係について」
 『ドイツ・ロマン派全集』第9巻所収、p. 263-318、国書刊行会、1984年、神林恒道訳

1809年 Philosophische Untersuchungen über das Wesen der menschlichen Freiheit und die und die damit zusammenhängenden Gegenstände
・『人間的自由の本質およびそれと関連する諸対象についての哲学的研究』中央公論社「世界の名著 43」、1980年、渡辺二郎訳
・『人間的自由の本質』岩波文庫、1975年(改定版)、西谷啓治訳
・『人間的自由の本質』岩波文庫、1951年、西谷啓治訳
『人間的自由の本質』世界文学社、1948年(改定版)、西谷啓治訳
・「人間的自由の本質」
 『自由意志論』所収、岩波書店、哲学古典叢書、1927年、西谷啓治訳

1810年 Clara
『クララとの対話』(『キリスト教神秘主義著作集』の第16巻『近代の自然神秘思想』に所収)教文館、1993年、中井章子訳

1827年 Zur Geschichte der neueren Philosophie
・『近世哲学史講義』福村書店、1950年、細谷貞雄訳
『近世哲学史講義』福村出版、1974年、細谷貞雄訳(上記の第2版)

1836年 Darstellung des philosophischen Empirismus
・『哲学的経験論の叙述』中央公論社「世界の名著 43」、1980年、岩崎武雄訳
・『哲学的経験論:哲学入門』ミネルヴァ書房、1980年、山本清幸訳
・『哲学的経験論敍説』創元社、1948年、竹田壽惠雄訳

1854年 Philosophie der Offenbarung
・『神とは何か、神的啓示の哲学』光の書房、1948年、上田光雄訳

その他
『フィヒテ‐シェリング往復書簡』法政大学出版局、叢書・ウニベルシタス、1990年、座小田豊訳、後藤嘉也訳


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